書評・感想ブログ。
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かたみ歌 / 朱川湊人 (新潮社)
昭和30年〜40年のアーケードのあるアカシア商店街。
酒屋に八百屋、肉屋に古書店がアーケードに連なり、寂れたスピーカーからは『アカシアの雨がやむとき』がテーマソングのように流れている。
そんな小さな町を舞台にして起こる、7つの奇蹟の短編集。

「奇蹟」ってちょっとイイ出来事かと思っていたんですが、どうやら「不思議なお話」のようでした。心の温まらない方の不思議なお話です。
読んでから、読了した方々のブログを回ったところ「ノスタルジック・ホラー」という単語を目にして納得しました。大好きな世界です。
町の住人とかつて町の住人だった者が行き交うアカシア商店街。
死んだはずの男、死ぬ予定の女、迎えに来た男、などなどが、懐かしい匂いのする商店街を行き来する。
昭和30年のあたりのいわゆるノスタルジックの昭和の町並みに、わたしはきちんと出会わなかった世代なのに、なぜか繊細に思い描けるのかが不思議です。
そして、少し仄暗くて、夏か夕暮れの子ども達が家に帰るために駆け抜けるアーケードを思い描いてしまう。なぜでしょうか。

心臓がきゅっとなってしまったのは「夏の落し文」です。
こんな終わり方…!!!
全体的にもハッピーエンドとは言い難い終わり方なのですが、人生そんなにハッピーエンドばかりじゃないだろう、でもその中からハッピーエンドを見出すような、そんな終わり方でじんわりとしました。
朱川さん、いいお話書くなぁ。

(235p)
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はじめまして!コメントありがとうございます。

朱川さんのお話は私も「都市伝説セピア」しか読んでいなかったのですが、ホラーとはまた少し違う不思議な世界に取り込まれてしまいます。
「かたみ歌」も郷愁感のあふれる素敵なお話ですので、是非手にとってみてください。
ゆこ | 2008/05/20 13:31
はじめまして。
しばらく前から拝読しております。

朱川湊人は私もつい先日『都市伝説セピア』を読みました。
あまりにも郷愁感あふれる雰囲気が非常に好みでした。
この『かたみ歌』も素敵な物語のようですね。
私も是非読んでみようと思います。
楽しみです。
森山樹 | 2008/05/19 22:12
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