書評・感想ブログ。
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乳と卵 / 川上未映子 (文藝春秋)
豊胸手術をたくらむ母と初潮を迎えるにあたって話さなくなった緑子と住む3日間について、「わたし」の視点から描かれた作品。

芥川賞を受賞した作品です。「ちちとらん」てすごい生々しい感じのタイトルです。
乳と卵子について、けっこう記載されておりますよ、的な。
緑子ちゃんの卵子や受精卵についての日記(?)がすごいです。
わたしなんか楽観的だから、「股から血が出る」ということに対しても「そういうもんなんじゃ」としか思わなかったので、じっくり「女になる」ということについて考えたこともありませんでした。

豊胸というか、胸をふくらますことだけを考えている巻子さんも壮絶な人物で。
「わたし」と巻子さんが銭湯に行くシーンが結構好きなのですが、女の裸体の、胸を凝視しまくる巻子さんが面白かったです。壮絶な。
最後、すっきり「終わり」があって、嫌な暗い感じで陰惨なまま終わらなかったのがよかったです。

川上未映子さんの小説はを読むのはこれで2作目なのですが、やっぱり不思議。
なんでこうもなにかに特化した異常な人ばかりでてくるんでしょうか。素敵。
一緒に収録されている「あなたたちの恋愛は瀕死」も愉快な作品で、「行きずりの男の寝てみたい女」みたいな女が描かれているんだけど、終わり方がもう信じられん。
「わたくし率〜」も「うへぇぇ!」と思ったけど、これもなかなか絶叫です。
この不思議な、なんともいえない世界に結構夢中です。

(138p)
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