書評・感想ブログ。
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やわらかなレタス / 江國香織 (文藝春秋)

衣食住にはあまり興味がなかった。
それがどうだろう。
出産をしたら、
「わたしがご飯を作らない限り、この家にはご飯の時間がやってこない」ということに気がついた。
そして、外出の機会がぐんと減り、3度の飯が楽しみな時間に変わった。
ようやく、「ごはん」に興味がわいてきたところだ。

本書のエッセイは「ごはん」をキーワードに数ページずつ書かれている。
ひとつの食べ物に触れるだけで、幼少期の記憶がぶわああっと音がするように広がっていく描写がすごい。
ごはんの匂いは不思議だ。
毎食、残飯を生み出していた私でさえ、料理の匂いで子供の頃を思い出すことがある。
ごま油の匂いと卵を焼く匂いは、そのきっかけになることが多い。
 

鱈を食べると、冬の、暗く冷たい海を連想する。


(p.24) 冬の暗い冷たい海を鱈(漢字もすごい。魚へんに雪だ)が泳ぐ図を想像して、ぞわりとした。
食べ物と季節も切っては切れぬ関係である。
これも主婦になってから知った。節約をしようと思ったら、季節の野菜を食べればよい。冬場のトマトが味気なく、そのくせ高価だということを、つい最近知ったのだ。
ほかにも、本書で季節と食べ物を結び付けているエッセイはいくつかあるのだけれど、
本書を読んだ方の記憶に鮮やかに残るのは、
「めかぶの湯通し」じゃないかと思う。
わたしもスーパーの鮮魚コーナーで生めかぶを探している最中だ。

 

(たべものには、静かなのと賑やかなのがある)。


(p.206)
炒め物は基本的に騒がしい料理で、煮物はおしとやかだけれどあざとい料理だと思っていた。気分によって、食べたいものはころころ変わるのはきっとそのせいだろうと思っていた矢先、江國さんが上記のように書かれていたので、うれしかった。
元気がない日に脂っこい炒め物が食べたくなるのは、食べ物に元気をもらいたいからなのだろう。
そんなことを意識し始めたら、一食一食がいとおしく思えるようになって、なんだか調理も楽しくなってきた。
子供時代に食べることを大事にしてこなかったことを少しだけ悔やんでいる。

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- | - | 2014/03/17 15:58