書評・感想ブログ。
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リトル・バイ・リトル / 島本 理生 (講談社)
評価:
島本 理生
講談社
Amazonランキング: 428991位

毎回、「なんかいまいちだなー」という感想を抱きながらも読んでしまう、島本理生さんの作品。いまいちだなーと思いながら読んでいるうちに、きっと好きになるんだろうなあ。

母と父親の違う妹と暮らすふみ。
高校を卒業したものの、生活費を捻出するのが精一杯のため進学できず、アルバイトをし、妹の世話をして生活している。
そんな生活の折、出会ったキックボクシングをしている周という少年。
通っている書道の先生。
様々な人とのやりとりを通して、少しずつ少しずつ変わってゆくふみのお話。

今回のお話は「イイ話」ではあったんですが、「イイ話過ぎて胡散臭いよなあ」というツッコミが心を過ぎってしまいました。
だって、主人公のふみに、すべてが優しいんだもの!!!
だから、自分がふみの気持ちで読んでしまえば、とても読みやすいいいお話なのです。

最後のあとがきで、島本さんご自身が書かれていますが、「明るい小説にしよう」という心遣いが随所に現れています。
特殊な母子家庭だけど底抜けに明るい母。
ひねくれずに無邪気に育っている妹のユウちゃん。
出会った時から、ふみに優しく接する周。
悪い人や、心が歪んでいる人が出てこなくて、ほっとした気持ちで読めます。

こういう、最後にあとがきがある小説が好きです。
わたしはこうやって読んだけど、作者はこう考えていたんだなあとか、「楽しんで読みましたよー」とか、最後の1ページで作家さんと関われたような気がして、少し嬉しくなります。

(155p)
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