書評・感想ブログ。
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ニシノユキヒコの恋と冒険 / 川上 弘美 (新潮社)
評価:
川上 弘美
新潮社
Amazonランキング: 440609位

女の子は顔がかわいい子、綺麗な子、スタイルのいい子が基本的にモテますが、
男の子は「なんでこいつがモテるの?」というような人がモテたりします。
そういう男の子はたいてい「母性本能をくすぐるタイプ」というやつなんじゃないかなーと思うのですが、たぶん、同性である男性の方には理解し難いものだと思います。目に見えるものでもないので。

そして、このニシノユキヒコという男も、母性本能をくすぐる男なので、女の子がひっきりなしにニシノユキヒコの周囲にいます。いわゆるプレイボーイという人種。
そんなニシノユキヒコの生涯を、少しだけ人生に携わった女たちが回想する連作短編集です。

少年だろうが、青年だろうが、おっさんだろうが、変わらないニシノくん。
少年時代は少し大人びていて、老ければ「少年っぽい」ニシノくん。
女は目まぐるしく変わっていても、ニシノくんだけは揺らがず、変わっていない。
最終的に、ニシノユキヒコは、女たちが勝手に作り上げた都合のいいオトコなんじゃないかと思ってしまったくらい、実体がありそうでない、ニシノくん。
いちばん実体がありそう、というか、人間くさいのは、「草の中で」の少年西野だと思います。

女って、こんなプレイボーイというか、ふわふわしててやることだけはやるようなだらしない男が好きなのか?と考えてみたのですが、
「好き」というよりは、「関わってみたい」が正解に近い気がします。
だから、西野くんは、愛されないのではないかなー。

でも、こうして、関わった女の多くが、ふとした時に「いい思い出」として、自分のことを思い出してくれるということは、愛されていた証拠なんじゃないかなあとも思ったりしました。

(249p) 
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