書評・感想ブログ。
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きんぴらふねふね / 石田 千 (平凡社)
カップ麺と菓子パンと紅茶が配給されるのであれば、無人島へ行ってもいいよ。
と思うくらい、食事には、まったく気を遣ってこないまま20年近く過ごしてきたのですが、結婚をして、料理担当になったとたん、料理にハマってしまいました。
というか、自分で料理をすれば、好きな味付けで好きなものばかりが食べられるということに、気がついただけなんですが。
野菜を安く買ってきて、いかに長く保存させるかだとか、いかに台所に立たずに料理を済ませるか、毎日1品作るだけでいいようなサイクルを作れないだろうか……などなど、自分が楽することばかり考えていますが、料理は楽しいです。

石田千さんのエッセイでは、日常の台所の風景が描かれていて好きです。
新聞にくるまれたじゃがいも、ペットボトルに入った手作りのドレッシング、自分だけが好きな漬物の味や煮物の味。
自分の実家にはそういったものがなかったはずなのに、なぜか「懐かしい」と思ってしまう食卓の風景。
昭和の風景を見た平成生まれの子どもが「懐かしい」と口走るのと似ています。

読んでいると、穏やかでゆったりと、でもしゃんとした気持ちになってきて、「昆布とかつおで出汁をとってみよう!そして、その間にご飯を作ってしまって、本を読もう!」とやる気が沸きます。
多くの富がなくても、しあわせになる方法を知っている。
石田千さんは、そんな人だと思います。

(221p) 
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