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妊娠カレンダー / 小川 洋子 (文藝春秋)
妊娠した姉。まったく味気のない義兄。
そんな2人と同居している妹。
つわりが始まり、病的に何も食べなくなった姉。
つわりが治まり、怪物のように何かを食べ続ける姉。
「妊婦」という別の生き物になった姉を観察した妹の記録。


アマゾンのレビューで「毒入りのジャムを、妊婦の姉に食わせる妹」というあらすじを見て、
ギョッとして手にとってみたのですが、そんなにおぞましい展開ではありませんでした。
というのも、わたしが、今、妊婦だからそう思うのかもしれません。

もちろん、腹の中の人間に「すくすく育ってくださいね」と思うんですが、 腹の中で別人格がもぞもぞと生息して成長している様が不気味で、「こんなことをしたら驚くかしら」という実験的な気持ちで、ジャンプしてみたり、体に悪そうなジャンクフードを食べてみたりしたくなります。
その気持ちの一環で、「こんな気分の悪そうな小説、読んでみようかしら」という気持ちから、この本を読みました。
愛するゆえの意地悪といえば、いいんでしょうか。

この夫婦が、お腹の中の胎児のことを、「赤ちゃんだから」というだけで溺愛していないところが好きです。なんか素っ気無いというか、ドラマ的でないところが妙にリアルです。
実際にありそうにない雰囲気なんだけれど、でもどこか有り得てしまう。

ひとつひとつは短編なのに、短編と思えないほどお話に重厚さがある1冊でした。
それにしても、出てくる食べ物がどれもこれも美味しくなさそうでした。
キッチンとか家、インテリアは素敵そうなんだけど、生活感がない感じ。

(189p)

妊娠カレンダー (文春文庫)
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小川洋子 『妊娠カレンダー』(文春文庫)、読了。 ちょっと体調を崩してしまい、午前中に病院に行った以外は ずーっと寝ていました。 で、夜9時ごろに目が覚めて、ぼんやりした頭で読書をば。 そんなときに読む本ではないような気もしたのですが、手元にあった
『妊娠カレンダー』 | 観・読・聴・験 備忘録 | 2014/02/19 22:13