書評・感想ブログ。
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手紙 / 東野圭吾 (毎日新聞社)
自分の大学進学の費用のために、兄を強盗殺人犯にさせてしまった直貴。
今まで送っていた生活は一転し「強盗殺人犯の弟」として社会から差別されて生きることになります。
「俺は何も悪くないのに」
そんな直貴の成長を描いた作品です。

とても重苦しいテーマで、正直、誰に感情移入して読めばいいのかわかりませんでした。
移入しなくても読めるのですが。
直貴の意思も汲めるけれど、
手紙を寄越す兄の気持ちもどうしても汲んであげたいけれど。
由実子のようには行動できないだろうな、と思ってから、
今まで犯罪のニュースを聞いて、被害者の親族の身を案じることはあったけれど、加害者の親族の身にはなったことがないことに気がつきました。

全員が全員、一生懸命生きていて、自分とその周囲だけは!と思って生きていて、
直貴は何も悪くはないけれど、差別されるのは然るべき罰である。
これは小説なので、現実はもっと酷なんだろうなと。
ミスチルの歌詞でもありましたが、「被害者にも加害者にもならないように」っていうのは本当に思う。

東野さんの作品はもっと軽いノリのものかと思っていました。
たくさん出版されていて、どこから手を付けてよいのかわかりません。

(357p)
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