書評・感想ブログ。
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小学校入学前にことばの力をつける魔法の本棚 / 中島克治 (小学館)
 英語が苦手なわたしは、「国語ができなきゃ、英語も算数もできない」「日本語は大切にするべき」と念仏のように唱えている。本書が面白かったのも、根底にあるものが著者と合致したからなのではないかと思う。
 著者と娘さんの深い関わりが手に取るように分かるところも好きだ。

 

ことばに表す力は、社会で生き抜く力


 子供に限らず、人間は様々なことを考え、思い生きている。
 ただ、その考えをことばにする力を持っていないがために、「ヤバい」とか「感動した」としか表現できなかったりするのだ。友人と映画を観に行った時、「ヤバかったよね!」を連呼するので、何がどうヤバかったのかしつこくインタビューをしてみたことがある。
 喋り言葉だろうが、ネット上の書き込みだろうが、自分の考えを表すのは言葉だ。
 子供には言葉にする力を身につけて欲しいし、手助けしてやれるならそうしてやりたいと思う。
 息子は言葉を喋り始めるのが異常に早かった。しかし、何も考えずに話し出し突っかかる。なかなか自分の考えに見合った言葉が出てこず、「やっぱりなんでもない」と言う。「いい気持ち?悪い気持ち?」と聞いてみたりして、会話をしている。
 本書では、言葉の遅い子、早い子、様々な子供に合わせて読みやすいタイプの絵本を紹介している。ブックガイドとしても楽しめるし、図書館で絵本を予約する時に便利だ。

 

周囲に惑わされず「今を楽しむ」


 育児の基本って、結局これなんじゃないかとわたしは思うのだけど、どうなのだろう。
 褒めろとか躾けろとか感情的になるなとか色々読んだけれど、両親が楽しんで子供と一緒にいることがいちばんいいんじゃない?と思うし、そうしていきたい。(禁止事項ばっかり挙げられたら苦しいし。)
 著者によって様々だなと思うのが、テレビとの付き合い方。本書の著者は「1日30分、親もいっしょに」としている。わたしは心の中で即答する。「無理です」著者によって様々なのだから、各ご家庭にお任せしますと受け取っていいんだろうなと都合よく思うのだった。


 ほかにも、「読書感想文の書き方」「おすすめブックリスト」など、小学生になるまではもちろん、入学後も役立ちそうである。
 「情操教育にいいから絵本を楽しもう」とか「絵本を読んだ子は賢くなるから」といった、絵本を読むことに明確な理由付けをするのが苦手だ。わたしが読みたいから、子供に絵本を読んでやる。(むしろ、絵本を読むのに付き合わせる)体を使った遊びが得意なら、変に義務づけて絵本を読む必要もないのではないか、とわたしは思う。
 

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小3までに育てたい算数脳 / 高濱 正伸 (健康ジャーナル社)

 以前読んだ「10歳までの子育ての教科書」で気になったので著作を1冊読んでみた。
 その名も「算数脳」。
 わたしは算数が得意ではない。苦手、嫌い、関わりたくない。ついには暗算もできなくなりつつある。
 だがしかし、単純な計算は得意というか好きだった。機械的に解いていればできる類の計算問題であれば、ストレス発散に今でもやりたいと思う。しかし、本書で多々紹介されている図形の問題や、文章題(どんな方程式を使えばよいか検討もつかないようなもの)は苦手だし、問題文を読む気にもならない。
 著者が言う「算数ができない発想力のない子供」そのものだった。

 「育てたい算数脳」というタイトルであるが、中盤から終盤は、算数とは関係ないと思われる「遊び」であったり「叱り方」の話になる。
 中でも、今まで読んだ本と違うと感じたのは、父親の存在が重要視されていたところだ。
 父親は母(というか妻)の愚痴に「共感する」姿勢だけ見せればよいから、それだけでよいからしてやれ、という(だいぶ端折ったが)部分が忘れられない。
 本当にその通りだ。
 女性は話してるだけでストレスが軽減する。そこに相槌を打ってくれさえすればいい。昨晩も「子供を助けることにつながると思って、わたしの話を聞いてくれ!」と夫に愚痴ともいえない世間話につき合わせたところである。
 読んできた本が「叱らない」だとか「ほめろ」とか「感情的になるな」ばかり書かれている本ばかりだったので、目新しく感じた。

 

算数脳を育てる遊び方


 単純に言えば、「外遊び」と「子供同士の遊び」である。
 どちらも簡単そうでいて、昨今は難しい。
 公園に行っても子供がいない。
 結局、家でも外でもふたりきりで遊ぶことになってしまう。子供はどこにいるんだろう……。たまに途方に暮れる。遊ばせる場所ほしさにパートにでて、保育園に預けたこともあった。(出産を機にやめざるをえなくなってしまった)
 子供同士で遊んでいる姿を見ると、わたしと遊んでいる時とはまったく違って驚くことがある。
 本書によると、「子供世界にあって、はじめて主体性をもって自己変革し、成長する」とある。
 わたしが見ている子供同士の遊びと、見ていない時の子供の遊びは全く違う。自分にも身に覚えがあるが、親が見ている時といない時とでは、やはり何かがまったく違う。

 

親の枠以上に育つことは決してない


 当たり前のことなのですが、言われて(というか、活字になってみて)ぞくりとした言葉。
 過剰な期待をかけなくなると共に、親の背中をみて子は育つんだから、しっかりしなくちゃなあ……と思うには思った。
 でも、怒鳴りつけて叱ってしまうし、相変わらず手が出てしまう母でごめんなさい。

 巻末には親子で遊べる算数ゲームがいくつか紹介されている。
 3歳の今からでも楽しめそうなものもあったので、さりげなく生活に取り込んでみたい。
 ところで、男の子ってなんでこんなに数字が好きなのだろうか。

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子どもが自信を失う66の言葉 / 曽田照子 (学研)
「子どもが自信を失う」「ママ!言わないで!」なんていう辛辣なタイトルの本書。
やさしげなイラストで展開されるが、ページを繰るこちらの心は折れそうだった。
「66種類も子供に言ってはいけない言葉があるのか?」とヒヤヒヤし、「わたしって、最悪な母親?」「虐待?」とも思えてしまい、心が苦しい。

本書は、言わない方がいい言葉をひとつひとつ紹介し、それを「なぜ言わない方がいいのか」「言い換えるならばどんな言葉か」が、比較的大きい字で2段組で書かれている読みやすいつくりになっている。
「ウソつき」「だから言ったじゃない」「叩くよ!」「うるさい!」など、身に覚えのある言葉ばかりが並び、うひゃあと思うのだが、「こんな風に言い換えればいいのか!」と新しい発見もある。
言い換えるという発想は対成人用としても参考になる。(現に、夫にうまいこと言えるようになった)。

なるほど、と思ったものをいくつか紹介する。
 

「みんなと仲良くしなきゃだめ」


保育園に行くようになり、同じクラスの子でも好き嫌いがはっきりしてきたようで、「OOちゃんは噛むからイヤだ」「OOくんはお話しできないからイヤだ」とお話ししてくれるようになり、「でも、みんなと仲良くしようよー」と言ってきたところだったので、驚いた。
「みんな仲良く」は親の都合である。誰だって、仲間はずれを率先してやるような子に育てたくはない。
本書では「いろんな子がいるね」と受け流す、と書かれており、なるほど、と思った。
みんなと仲良くなる必要はないのだ。「みんなと仲良くしなきゃ」と子供を苦しめる必要もない。
苦手な人はうまくやりすごす、深く関わらない、そんなことを体得させていけばよいのだそうだ。

 

「やればできるんだから」


これはわたしが言われて育ってきた言葉である。
そして、本書に書かれているように、「失敗を恐れ、一生懸命頑張ったことがない大人」になってしまっている。
母のせいだ!とはこれっぽちも思っていないが、「確かに言わない方がいいかもなあ。でも言ってしまうよなあ」と思う言葉だ。
「がんばってるね」と認めるだけで充分なのだそうだ。物足りない気がするのだけれど。


「言ってはいけない言葉」といっても、
母親の気の持ちようでもあったりするわけで、
「うるさい!」をひとつとってみても、「うーるーさーいー」と茶化していってみたりするだけで、
様子も随分変わるのが言葉の面白いところである。
 
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子どもの脳を育む!よい習慣 / 久保田競 (PHP研究所)

以前にも読んだことがある気がしたけれど、「育児」と「脳科学」の話が好きなので読んでみる。
他の褒める系本と違い、シナプスとかニューロンとかナントカ皮質とか、脳単語が飛び交うけれど、妙な信憑性があって面白い。


習慣になるまで「毎日15分を2週間」


勉強をする習慣、ピアノの練習をする習慣、本を読む習慣……。
大人になってからも、習慣づけしたいことは多々あるけれど、なにも習慣化してくれない。
本書によると、習慣になるまでに必要な期間は「毎日15分を2週間」だそう。

勉強の習慣をつけるなら、とにかく毎日15分机に向かわせる。勉強は無理強いせず、根気よく付き合う。

はじめは机に座っているだけでも、1日15分机に座る習慣がつけば、宿題をしたり勉強をしたりするようになるようだ(本当かな……)。

早起き、読書、片付け……などなど大人でも習慣づけしてしまいたいことはたくさんある。
だが、なかなか習慣にはならない。この「15分を2週間」を念頭に挑戦してみたい。
(しかし、早起きはまた別件のような気もするが)。


すぐに生活に取り入れたいこと

  1. 「我慢ができたら褒める」を繰り返す
  2. 時間について、考えるくせをつけさせる
  3. 大局的にものを見る目を養わせる

「前向き」に「要領よく」生きることが、現代を生き抜く術じゃないか、とわたしは思っている。
要領のよさを教えるのは難しい。自分でもよくわかっていないからだ。
本書では、「だいたい」とか「おおよそ」など、物事を大局的に見る力が「要領のよさ」につながると述べている。

著者の年齢が高めなので「最近の子供は」という書き出しが多く見られたけれど、
挨拶の大切さや、食卓の大切さなど、当たり前すぎて忘れていることが改めて書かれていてよかった。
読みにくさを感じたのは、本が横書きだったこと。
(縦書きの本と平行して読んでいたので、余計に読みにくかった)。

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フィンランド式 叱らない子育て / ベン・ファーマン (ダイヤモンド社)
掃除といえばドイツ。教育といえばフィンランド。
なにがフィンランド式なのか知らないままに、とりあえず読んでみる。
 

フィンランド式叱らない子育て

  1. 子供をたくさん褒めましょう
  2. 言うことを聞かせるために叱る前に『5本指のルール』
  3. 周りの大人と子育てについて争わず、意見を合わせる
  4. 「なんで」と聞かずに、問題解決を手助けする
  5. 罰を与えず、責任感を養う

さて、育児書をまとめて3冊も読んでしまった。(そんなに教育熱心ではないと自負しているのに)
同じ系統の本を3冊も読むと、
「同じことが書いてあるなあ」と多々思うことがある。
「大事なことなので、2度言いました」的な。

フィンランド式子育て5つのルールも
「知ってるよ」「頭ではわかっているよ」のオンパレードである。
とくに、「子供を褒めましょう」と「なんでと聞かない」の2点。
3冊共通で「褒めろ」「褒めろ」と強要されている。
何度も言うが、褒めるのは難しい。
しかも、「同じ褒め方では効果は薄れる」という。
褒め方の参考例が多々載っていたが、本書は「フィンランド式」である。
どれもこれもアメリカンなノリで面白かった。
 

フィンランド式 5本指のルールとは

  1. コンタクト:子供の目をこちらに向けさせる
  2. リクエスト:して欲しいことを伝える
  3. メリット:良い結果を想像させる
  4. 励まし:やる気を引き出す
  5. 約束
「メリット」は褒美として、一緒の時間を過ごす(一緒に遊ぶなど)に変えてもいいそう。
実際、うちはこのルールになんとなく沿って、「おもちゃを片付けろ」「早く寝ろ」を実践してみている。
「片付け競争!」とか「早くお布団に入れたら、絵本を読もうか」など甘い言葉で釣っている。
3歳児はよく釣れる。
しかし、毎日同じ手法も効果がないので、なかなか敵も手ごわい。
親は怒ったら負けなのである。感情に任せて怒鳴りつければ敗退なのである。

本書には、わかりやすくマンガでも図解されているのだが、
「左コマから読む」という日本の漫画読みとしては「ちょっと待った」をかけたい作りになっている。
出版社の方は誰も疑問に思わなかったのだろうか……。

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