書評・感想ブログ。
読書関連のコメント、トラックバック、相互リンクは大歓迎です。
<< May 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

恋したがりのブルー / 藤原よしこ (小学館)
小学館系列の「ちょっとエッチな少女漫画」が苦手という、純情なオタク生活を送ってきたため、
いまだに小学館系列のマンガを読むとき、少しだけ尻込みをする。
(そのくせ、快感フレーズがバイブルだった中学時代送っているのだが。)

「恋したがりのブルー」を手にしたときも、今風のポエムが書かれた表紙にビクついた。
絵がシンプルだし、きっと読める!と自らを鼓舞し、読み始めたのだが、驚いた。

この漫画は、懐かしい匂いがする!!!
それも、折原みとや水沢めぐみ、柊あおいに通ずる懐かしさだ!

と、ひとりで興奮し、一気に読破。

初対面の男の子・陸に「彼女のフリをしてくれ!」と頼まれ、仕方なく引き受けた主人公の蒼。
「ニセの彼女」を演じながらも、徐々にふたりの距離は縮まっていく。
蒼の名前を初めて知った陸が、「好きな色だ!」と返すシーンで、鳥肌がたった。
「姫ちゃんのりぼん」(水沢めぐみ)の小林大地の爽やかさを思い出したのだ。
序盤でこんなに距離を縮めてしまっていいのだろうか、と今後の展開を予想していると、
案の定、陸の本当の想い人が登場する。

陸の想い人は、親友の彼女で蒼の友人でもある、美少女の清乃。
クールな美少女で、女子の輪に溶け込めずにいたので、蒼が初めての友人だ。
陸への想いは胸に秘めていたが、ある事件をきっかけに、陸への想いを吐露してしまい、
蒼と清乃の関係も蒼と陸の関係もこじれ始める。
「友人と同じ人を好きになる」という少女漫画の王道の設定ですが、
面白いか面白くないかはライバル役にかかっています。(大抵、主人公が奪って終わるし……)
絵に描いたような性格の悪い子でも盛り上がるけれど、やっぱり憎めないくらいいい子でないと!
その点、清乃は100点満点。いい子過ぎて、ライバルにならないくらいに。
同じような設定の漫画では、「星の瞳のシルエット」(柊あおい)が思い浮かぶが、
あの漫画のライバルは、悲劇のヒロインぶるタイプで、読んでいて好感を持てずにいたので、
今回のように、陸がどっちに転んでもおかしくないような展開はとても面白い。
清乃が主人公でも充分、連載できそうなくらいにいい子だったなあ。

そして、失恋した蒼をなぐさめるイケメン・海の登場!
なんとこの海は、清乃の元カレで、陸の親友でもあるのだ!!!
なんで少女漫画って、同じメンバーでぐるぐると恋愛をするんだろう……。
さすがにこの展開は「おおおおおい」と突っ込んでしまった。この感じが懐かしい少女漫画。
(「ママレード・ボーイ」(吉住渉)を思い出したくらいだ。)
この漫画でいちばんかわいそうな人は海に違いない、と断言できる。
清乃の本当に好きな人を知りながら、清乃と付き合っていた中学生時代……。
親友にフラれた蒼をなぐさめるために、「仮の彼氏」を買って出て、そしてやっぱりフラれる高校時代…。
イケメンに生まれているのに、恵まれない少女漫画もあるんだな。

そんなイケメンをさしおいて、モテていた陸は、現代風小林大地でとても楽しかった!
(二次元での初恋は小林大地だと思う26歳。)
中でも、清乃のお父さんに殴られるシーンはたまらなくかっこいい。
清乃が惚れるのも仕方ないなあと。
そう考えると海はただ優しいだけの男だったなあ…(まるで自分の男のように振り返ってみる。)

なにげに、タコちゃんとヨシダがいい感じになるんじゃないか、と疑っていたのに、描かれず残念!

(全6巻) 
テンパリスト☆ベイビーズ / 東村 アキコ (集英社)
ちまたで大人気(まじで大人気らしい……ちょっと複雑!)の「ママはテンパリスト」の番外編のようで、まったく別物の漫画。


主人公のごっちゃんが、保育園へ入れられ、
その中で、とんでもない園児たちに出会う、というお話。


なんかもう、ものすごい勢いのギャグ漫画でした。
……まあ、いつも、ものすごい勢いの漫画なんだけど。

本家のテンパリストを知ってしまっていると、「別物」としては楽しめませんでした。
テンパリストの方が無理やり感がなく、楽しめてしまうので、「ベイビーズはイマイチだな……」と思わざるをえません。
いや……だって、こんな園児!いないだろ!

東村さんの漫画は、エッセイの方が面白いと思います。
コマ割とか、構図とかが上手いから、ちょっと笑えるエピソード、が「マジで笑える漫画」に変身してしまいます。
その証拠に、どの漫画も、漫画よりあとがきの方が面白い。

今、ちょうど2ヶ月の息子が目の前にいるのですが、腹ン中ではこんなことを考えているのかと思ったら、突然、かわいく思えなくなりました(笑)

(全1巻) 
侍ダーリン / 春田 なな (集英社)
女子校に通う亜実子は、出会いを求めて、他校の文化祭に潜入!
しかし、カッコイイ男の子は、カノジョもち。
現実を前に落ち込んでいた亜実子の前に現れたのは、侍の格好をした男の子!


おおおー”りぼん”の少女マンガ!という感じです。
出会い→付き合う→前カノに嫉妬→ケンカ→仲直り
という王道のストーリーです。
大人になってから読むと、「前カノに嫉妬」とか「前カノは美人」という設定に、
「いやいや、気にしすぎだろ」とツッコミせざるをえないのが悲しいです。


同時収録されていた
「XXなお年頃」のほうが、王道ぽくなくて面白かったです。
「キスしたいなんて気持ち悪い!」という瀬野さんが、
「何もしない」ことを条件に、男子と付き合うことになるお話なんですが、
(まあこれも、ありがちといえば、ありがち?)
きっぱりした態度から、だんだん変わってゆく瀬野さんがかわいいんです。
描いてる本人が「ギャー!恥ずかしい!」というのは、
なんだか手に取るようにわかります……。この手のネタってね。


恥ずかしくて、素直にやさしくできない幼馴染の「透明少女」も面白かったです。
思春期のツンデレ男子って、かわいいですよね^^
(きもちのわるい発言ですね。)


【収録作品】
侍ダーリン
透明少女
XXなお年頃

(全1巻)
JUGEMテーマ:漫画/アニメ
 
星の瞳のシルエット / 柊 あおい (集英社)
「耳をすませば」で有名な柊あおいさんの代表作です。

幼い頃、星のかけらをくれた”すすき野原の男の子”に、
いつまでたっても想いを寄せる香澄。
過去の思い出をいつまでもズルズルと引きずっている香澄を置いて、
周りのクラスメイトたちは、好きな人の話で盛り上がっている。
そんな中、香澄にもようやく気になる人ができたが、親友の想い人で…!?


王道のりぼん少女マンガ!!
いつの世代の女の子も惹かれるキーワードが、随所に散りばめられています。
このマンガを今日まで読まなかった自分にビンタしたい。
この頃のりぼんのマンガは、何を読んでも面白いから不思議です。

主人公の香澄は、親友真理子の好きな人・久住くんを好きになります。
そして、想いを告げないまま、ずるずると三角関係にもつれ込み、
それでも尚、真理子と久住くんをくっつけようと、なぜか頑張る。
そのもどかしさが、このマンガの醍醐味なんですが、
最後の最後までひっぱられ、なんともやもやしたことか。

香澄のうじうじっぷりには、誰もがイラっとしたと思いますが、
真理子の強かさにも、誰もがイラっとしたと思います。
久住くんはわりと、パシッと自分の想いを告げてるのにね。
わたしが好きなのは、司くんです。
こんなかっこいいフラれ役、いまだかつていたでしょうか。

「いいこちゃんヒロイン」がうじうじする少女マンガは、
意外と男子が好んで読むんじゃないかなあ、と思っています。
柊あおいさんの絵は、ほわっとしていて、読みやすいので、お薦めします。


【収録作品】
星の瞳のシルエット
ENGAGE(番外編)
ENGAGE2(番外編)

(文庫版 全6巻)

JUGEMテーマ:漫画/アニメ
 
サボテンの秘密 / 春田 なな (集英社)
りぼん=春田なな というくらい、今やりぼんを代表する漫画家さんです。
ですが、代表作って何ぞや?と思い、
とりあえず長期連載作品を読んでみました。

中学の頃、地味女子だった未来。
不良の藤岡に片想いをしていたが、喋ったことはほとんどない。
そんな現状を打破!すべく、高校デビューした未来。
ついに告白!と思いきや、藤岡は恋愛感0の鈍感男だった…!!

少女漫画で重要なももは、絵柄かストーリーかキャラクターか。
長らく論議されているものですが(時代とともに変わるし)
とりあえず、現在のりぼんでは、「絵柄>キャラクター>>ストーリー」らしい。
と言わざるを得ないほど、ストーリーがおざなりで、残念でした。


ただ、絵柄はめっちゃかわいいし、くどくないし、読みやすいんです。
デフォ絵もかわいいし、春男もかわいいし、描き文字も読みやすいし。
キャラクターも、1話の
ツンツンしてて怒ってばっかりの未来を「サボテン女」と評する藤岡とか、
「おおお!うまいなあ!」っていう会話をしていたりするんですよ。
だから余計に、このストーリーのなさというか、深みのなさが勿体ないです。

未来はイケメン夏川くんに告られる必要性があったのか?
保健の先生、イイコト言ったけど、当て馬すぎやしないか?とか。
行き当たりばったりでキャラクターが出て来過ぎるんです。
もっと、藤岡兄弟の話を掘り下げてみたり(兄ちゃんドS!ってだけじゃなくて)
夏川くんがむしろ男友だちを欲していたーとか、
読みきりじゃなくて、本編で書けばいいのに!と思いました。
個人的には、保健の先生は高校時代も地味女子で大学デビューだったりして、
未来に似ていた、とかそんなエピソードがあればよかったです。

同郷の漫画家さんなので、頑張ってほしいです!!
というか、編集の人、頑張れ!!

(全4巻)

JUGEMテーマ:漫画/アニメ