書評・感想ブログ。
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夢みる太陽 / 高野苺 (集英社)

好きか嫌いかと問われれば好きに入れる漫画家には違いないのだが、
全巻読破してみると「あ、あれ〜?なんか軽い……」という。何が物足りないんだろう。
きゅんきゅんしながら読むけれど、手元におきたいかと問われるとちょっと悩んでしまう。


自分の名前が気に入らない、家に居場所がないしま奈は、公園で出会った謎の青年・虎に連れられ、先輩の朝陽とクラスメイトの善と「夢をもつこと」「恋をすること」を条件に、同居することに。
夢は目下探し中だが、同居人朝陽に恋をしたしま奈は…!?


相変わらず、髪型や衣装や小物や書き文字や吹き出しやコマ割がかわいい!
読了後、思わず編みこみのやり方を研究したほどだ。かわいく決まるマンガの世界が羨ましい。

話の全体の流れはありがちなんだけれど、人物がみんないいやつで嫌な気分にならなくてよかった。
この手の少女漫画にありがちないやな女の子も出てこなかったし、悪役女子を当て馬にしてヒロインがくっつくっていう安易な展開もなかったし。
ただ、悪役がいないので、物語に起伏がなくて、読み終わるとそのままあっさり終息してしまう。
「ここ!もう1回読みたい!」というエピソードがないのが残念。

善がわたしは好きなんだが(ありがちですまん)あれでいいの!?と。
全員にもれなく手をだすという乙女ゲー展開の少女漫画で、昭和の女はどうしても馴染めない。
その分、後半のSっぽい朝陽先輩はとてもよかったなあ。
とか、たいがさんのセリフを言われて見たいなあとか、乙女ゲー的楽しさはたくさんある。

これが高野苺さんの初連載だったのでちょっと驚き。
巻末の「バンビの手紙」の続編が読めて嬉しかった。なんてことはないお話なんだけどやっぱり好き。

(全10巻)

愛しい金魚 / 高野 苺 (集英社)
カワイイ!!
トーンもコマ割も絵柄も小物も洋服もカワイイ!!
と、叫ばずにはいられない、高野苺さんの単行本です。
古着系?SWIMMERという雑貨屋さんのグッズを思い出すかわいさです。

高野さんのマンガは、わりと「両思いになれない」話が多いです。
そこがわたしはとても好きです。
ですが、「両思いになれないけれど、それ以上の意思の疎通があるんだ」という
結論にたぶん、お話は達したいのだが、
読者側に届きそうで、届かないようなお話が多いです。
なんか惜しい。ダイレクトには伝わってこないけど…でも!みたいな感じです。

表題作の「愛し金魚」は、幼馴染の好きなお兄さんにとってもらった金魚の話。
なんでここで「病気」の話がでてきてしまったのか謎です。
このお話も、なんだかイイ線なのに、惜しい。もどかしい。

「real intention」は、
好きな男の子が、別の女の子(天然系)にあっさりとられてしまうお話。
このお話はとても好きです。
雨の中、ウソをついて男の子を呼び出すシーンがあるのですが、
そのときの、妙な男の子のやさしさが、さらに切なくって好きです。

ここ数週間、少女漫画ばっかり読み漁りましたが、
そして、少女漫画ってわりと絵のデッサンが狂いまくっているものが多いですが、
高野さんは絵がうまいです。個性もあって、今後が楽しみです。
なんか、一発、「恋愛」が主題ではないマンガを描いてみてほしい!です。

【収録作品】
愛し金魚
real intention
星のロマン
LIFE is WHITE...?
YOUR VOICE

(全1巻)
JUGEMテーマ:漫画/アニメ
 
Shooting Star / 高野 苺 (集英社)
歌を歌いたい!のの子と、それに大反対!のお兄ちゃん。
けれど、カラオケでバンドに誘われたのの子は、念願のバンドを組むことになる。

打ち切り…マンガ?でしょうか。
なにがしたかったのかよくわからないまま、終わってしまった……。
このマンガが初・高野苺だった方、めげずに別の作品を読んでみて下さいね。

のー子がかわいい。特に泣いているのー子が好きです。
このお話の主人公は幹くんだと思って読むといいと思います。

そして相変わらず、絵がかわいい。服がかわいい。枠線やコマ割がかわいい!
絵や小物や人物がかわいいのはいくらでも出来る人がいるはずですが、
「コマ割」がかわいい!んです。不思議。

読んでて思った。
高野さん、矢沢あい好きだよね?だよね?
おそらく、高野さんと同世代で、「ご近所物語」を読んでいたと思うのです。
枠線の太さや、人物の主線の固さが似てる。あと丸コマやトーンの種類が似てる。


【収録作品】
ShootingStar
SICK CAT SICK BOY
めまい

収録作品の短編の方が少女漫画っぽくて面白かったかもしれません。

(全1巻)
JUGEMテーマ:漫画/アニメ
 
ごきげんな日々 / 谷川 史子 (集英社)
97年に発行なので、まさにわたしが本誌を購入していた頃の作品集です。
見覚えのある書き出しが多々あり、懐かしさにテンションがあがってしまいました。

「ごきげんな日々」「風をあつめて」「雪の降る頃」「春の手紙」と4編が収録されています。

「春の手紙」は読んだ記憶があったのですが、オチが思い出せず楽しく読みました。
小林晶という同じ名前をもってしまった、小林くんと晶ちゃん。
晶は小林くんが好きだが、小林くんには忘れられない女がいる。
ある日、その「忘れられない女」から、小林くん宛に手紙が送られるが、同名の晶に間違って送られてしまった。

このすれ違い方!!!!王道!!!!(すれ違い萌えです)
同じ教室で騒ぎあっている仲のいい男子がほんとうは好きという、ありがちなシチュエーションが、たまらなく好きなようです。
みんな一度は体験しますよね?この感じ。


「雪の降る頃」も同じようなシチュエーションから始まるお話です。
中学3年の冬、いつもケンカしていた男の子から告白をされたが、無碍に断ってしまった万智。
そのことがずっと忘れられずにいた高校1年の冬、アルバイト先で彼とまた出会ってしまう。

治くんの「俺 それ好きだったけど」にきゅんきゅんしてしまいました。
「ありがとう」と「ごめんなさい」は思った時に言う、という治くん、かっこいいなあ。
っていうか、短編なのになんでこんなに心に残るんだろう……。

谷川さんのさらりとした独特な絵も嫌味がなく、とても読みやすいです。
そして、読んだあとに、おだやかな気持ちになれます。
わたしも学生に戻って、「好きだけど言えない」というもどかしさをまた味わいたいです。

(全1巻)
JUGEMテーマ:漫画/アニメ
 
手紙 / 谷川 史子 (集英社)
書店で平積みになっており、あまりにもの懐かしさに衝動買いしました。

12歳までりぼんを買って読んでおり、その間、ちょくちょく谷川さんのマンガは読む機会があったのですが、絵柄とストーリーが大人向け過ぎて読めなかったのです。
今なら、ゆっくりと味わいながら読めるのに。
精神的にも年とったんですね。

前の住人宛に届いた手紙。酔った勢いで開いてしまった素子。
中身は、上京した息子への手紙。素子は酔った勢いで返事を投函してしまう。
そうして始まった、母と偽息子の文通。しかしある日、母が東京にやってきた!!

デジタルなこの時代に、「手紙」です。
メールでは、このほのぼの感は表現できず、電話じゃすぐにバレてしまう。
母と娘、母と息子の微妙な距離感がじわじわと感じられて、くすぐったく感じます。
手紙を送ってくるお母さんとキャラも、かわいらしくって好きです。

手紙って、もらうのも嬉しいですが、書いているうちに自分もスッキリしてくるんですよね。
わたしも誰かに手紙を書きたくなってきました。

ほかに、「ソラミミハミング」「河を渡る、きみと歩く」が収録されています。
どれも、谷川さんの絵柄に合ったほんわか、じんわりとくるお話です。
この作家さんは、長編は書かないのでしょうか。


(全1巻)
JUGEMテーマ:漫画/アニメ