一定期間更新がないため広告を表示しています
書評・感想ブログ。
読書関連のコメント、トラックバック、相互リンクは大歓迎です。 |
価格: ¥ 1,674
|
廃病院に集まった自殺志願者の十二人の子どもたち。しかし、病院のベッドには十三人目の死体があった。
このあらすじを読んで、たぶん20年前だったら(バトルロワイヤルとか大好きだったので)飛びついて読んだのだろうなと思い、自分の感性の老いを感じたものの、やっぱり無視できずに読みました。読み終えて、ただただ「綺麗な本だなあ」ということです。
(以外、ネタバレあります)
とても久しぶりのブログの更新です。
なんだかたくさん本を読んだので、残しておきたくなってしまいました。
久しぶりに本を読むときは、読みやすそうな本で文字に慣らしていくのですが、
そのために選んだ今野敏さんの隠蔽捜査シリーズがおもしろく、昨年秋くらいからどんどんペースをあげ、
現段階で最新作の棲月まで勢いで読み切り、すこし燃え尽きてしまいました。
村田沙耶香さんのエッセイはすごく好きで、どう感想を書こうか悩んでいるままに時が過ぎてしまっています。
2月は伊坂さんの読み逃してる作品などを読みたいな。
1月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:3602
ナイス数:90
となりの脳世界
読了日:01月29日 著者:村田沙耶香
ホワイトラビット
読了日:01月20日 著者:伊坂 幸太郎
突然、僕は殺人犯にされた 〜ネット中傷被害を受けた10年間の感想
「ネットにみんなが書いてるから真実」と、ものすごい速さで更新され続ける罵詈雑言誹謗中傷のコメントを何日間か眺め、「これが群集心理…」と怖くなっていたところ、スマイリーキクチさんがツイートされていたので、著作を読んでみました。最後まで腑に落ちず、「もっと懲らしめて欲しかった…」と思うのが正直な感想です。出版された時よりもさらにネット社会になっているので警察などももう少し対応が違うかもしれないけれど。自分で情報を精査する力と発信するものに責任を持つということをもっと意識しないとな…と改めて思いました。
読了日:01月19日 著者:スマイリーキクチ
女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと
読了日:01月18日 著者:西原 理恵子
学び続ける理由 99の金言と考えるベンガク論。
読了日:01月16日 著者:戸田智弘
社会人大学人見知り学部 卒業見込 (ダ・ヴィンチブックス)の感想
このエッセイを書いている時の若林さんとわたしの年齢が近いせいか、ずっと遠くから社会のことを引いた目で見ていたけれどそれも飽きてきて、少しずつ社会に慣れ始めたら「思っていたより悪くねえな」と思い直し、でもたまに卒業したはずのネガティブなどが襲ってくる…という、「わかる!わかるよ若林さん!」と同意しかしないまま、読了後にオードリーの漫才を何本も観てしまった。心が暇になるとロクなことがないのだ、わかる。
読了日:01月15日 著者:若林正恭
本の本: 夢眠書店、はじめますの感想
ネットで夢眠書店開店日記を読んでいたので本で読まなくてもいいかなあと思っていたのですが我慢できず読みました。楽しかった∩^ω^∩しおりがミントグリーンだ∩^ω^∩本を読む人、好きな人は絶対に面白いし、本に関わっているけれど見えない人の言葉が読めるのがなにより面白い。夢眠書店が開店する日が今から楽しみです⚡️
読了日:01月13日 著者:夢眠 ねむ
超訳 ニーチェの言葉の感想
覚えておきたいなあとか、なるほどと納得したり、それは解せぬなどと思いながらページを繰るんですが、これ「超訳」だから、どこまで本来の言葉を噛み砕いているのかなあとふと冷静になったりして、本にして百何年も思想を思考を誰かに伝えるというのは難しく面白いことで、もうすでにニーチェはいないから「それは違う意味!適当に切り取るな」とかも言えないわけで、と脱線したりして読みました。同じ言語使ってても発信する人と受け取る人でだいぶ意味が変わってきたりしますからね、超訳。いつかニーチェの著作も読んでみたい。
読了日:01月11日 著者:
十二人の死にたい子どもたちの感想
読み始めるまで「暗そう…気持ち持ってかれたら嫌だなあ…」と思って手をつけられずにいたのですが、勢いでまとめて読んでしまいました。最後は爽快青春小説で、よかった、安心した!とほっとしました。映画化するそうですが、アニメ化しても面白そう。(ダンガンロンパと似ちゃうかな…)人数も多いし、廃病院の配置などを把握するのもだるいなあと思っていたけれど、まったく理解せずとも読めました。お話の展開と文章に読ませる力があるのだろうなあ…冲方丁さんのほかの作品もご縁があれば
読了日:01月11日 著者:冲方 丁
プロカウンセラーの聞く技術・話す技術
読了日:01月09日 著者:
このゴミは収集できません ゴミ清掃員が見たあり得ない光景の感想
これはいい本!読んでよかった!ゴミの分別ってほんとに意味あるのかな、ささやか過ぎて1つくらい混ぜてもバレないんじゃないかとか思っちゃう時もあるんだけど、この本を読んで、分別は無駄ではなかった!しかも清掃員さんだけはその些細なゴミ袋の中の出来事に気づいている!ちゃんとしよう!て思えました。読みやすいから中高生にも読んでみてもらいたい。
読了日:01月09日 著者:滝沢 秀一
ねほりんぱほりん ニンゲンだものの感想
好きそうな番組だなあと思いつつ、ヒモ男の回しかテレビで観られなくて耐えきれずに本で読みました!おもしろい!いろんな考え方があって、いろんな考えで生きている人がいて、キラキラ偽装女子とかプロ彼女とかハイスペ婚の女とか今更だけど今なら少しは理解できる、かもしれない。最終的に出てくるゲストのブタさんにムカつかないで終わるところも好き!
読了日:01月08日 著者:NHK「ねほりんぱほりん」
棲月: 隠蔽捜査7の感想
シリーズをまとめて読んだので、竜崎さんの成長具合とか周囲のみんなの心の開き具合とか(家族も含め)が「こんなにわかり合ってたっけ!?」て思ってしまうくらいの変化で少しだけ驚く(本になっていないだけできっと毎日事件も仕事もあるから人間関係が変わっていただけだろう…)是非、異動先で捜査本部を指揮して、大森署メンバーと管轄争いなどをし、伊丹さんや戸高さんと仲良くライバルしてほしいです
読了日:01月08日 著者:今野 敏
多動力 (NewsPicks Book)の感想
やりたいことだけやる!失敗してもその時考えればいいていう考え方が好きで定期的に堀江さんの本を読んでいる
読了日:01月05日 著者:堀江 貴文
読書メーター
原作を読む派か、原作を読まずに映画やアニメを観る派か、と問われれば「原作を読む派」である。漫画やアニメの実写化に反対意見の多い昨今であるが、「第三者がどうその世界を切り取るか」ということにのみ執着して観れば、そこそこにおもしろかったりする。それを楽しむためにも、原作を知っていないといけない。また、ある程度のネタバレはしてあった方が、作品が楽しめるということもある。原作は知っているであろうと踏まえた上での実写化なども多々あるので、気が抜けない。
というわけで、本作も映画を劇場で観る前に原作を読むことにした。なにせ、予告編がおもしろそうだったのだ。原作がおもしろくないわけがない。
本書は殺人事件の匂いのしない3人の人間と、その3人と何の因果か突然現れた正体不明の男(殺人事件の指名手配犯となんとなく似ている)との関わりが描かれている。
「犯人は!?誰なんだよー」とページを繰るのだが、めくってもめくっても、誰一人怪しくないし、全員怪しい。矛盾しているのだが、怪しいし、怪しいと思いたくないのだ。風俗店から逃げ出してきた漁港の愛子ちゃんの幸せを願いながらページをめくり、なにも信じられないでいるゲイの優馬が幸せに生活していけることを祈ったし、島の女子高生泉ちゃんが平穏無事に青春を終えることを願いながら読み進めていた。
「この中に、殺人犯がいるんだぞ?」とふと本来の目的を思い出したのは下巻に入ってからだ。みんな生活は一見、うまくいきそうに見えているのに、これから誰かの人生が転落してゆくのだなあ、と悲しくなった。殺人が起これば、被害者の人生は奪われることはもちろん、こうして犯人が逃げ、逃げた先で人間関係を築いていけば、その新たな人間たちもまた平穏が奪われてゆくのだ。
「でもさ、苦労した新聞配達少年が成長して遊び人になっちゃいけないって法はないよ。世間はほら、いつまでもそういう目で見るから、やっぱり不幸だった少年には不幸なままというか、実直で地道な人生を求めるだろうし、その方が傍目には感動的だろうけど、でも、そんなもんに付き合ってやる必要ないもんな」(上巻p.188)
ドラマ『流星の絆』の「遺族が笑っちゃいけねーのかよ!」という次男の一言をいつまでも胸に残しているわたしらしい引用だった。感動を与えるとか、感動させてもらった、とかはたして感動とはなんなのか。わたしは「感動した」って言葉がそもそも大嫌いなのだ。
ものすごく真剣に上下巻を一気に読んでしまって、読み終えてから貼ってある付箋がひとつしかなくて、「いや、もっとすごい会話とか文章とかあったはずなんだけど、もうちょっと話まるごと思い返したり、吉田さんのインタビュー記事読みたい」と思って、再読には至りませんでした。
さて、映画はどんな風に物語が抽出されているのか楽しみです。
下記、アフィリエイトリンク ------------------------------------
空気は秋でも、影は夏。そういうことに気付くと、ぼくは桃子さんに伝えたくてたまらなくなるのだ。引用:『ぼくは勉強ができない』(p.70)